研修目的の見直しについて

令和3年4月1日

知的財産人材が活躍する場の拡大とINPITにおける取組

ビジネスのボーダーレス化の進行、来たるべき超スマート社会(Society 5.0)に向けて、知的財産人材の業務は、 これまで主流であった知的財産に関する専門知識を活かす業務だけでなく、ルール形成やビジネスモデル構築等の業務にも拡大しており、 「ビジネス・知財総合戦略」を担える知的財産人材の必要性が高まっています。

INPITでは、特許庁が保有する高度な専門性を活用した知的財産人材の研修プログラムを展開するとともに、 時代とともに変化するニーズを汲み取り、適宜、研修内容の改善を図るとともに、新たな教材の開発と利用促進事業等を進めています。

目的・名称を見直した研修

【知財調査、知財管理、研究開発に携わる方々向け】

検索エキスパート研修[特許]
(上級)特許調査研修(審査官の視点に近づこう!)

【中小・ベンチャー企業向けの研修】

知的財産活用研修[検索コース]
(初級)特許情報活用研修(先行調査を覗いてみよう!)

検索エキスパート研修[意匠]
意匠調査研修(審査官の視点に近づこう!)

(上級)特許調査研修(審査官の視点に近づこう!)、(初級)特許情報活用研修(先行調査を覗いてみよう!)

2020年度まで実施してきた検索エキスパート研修[特許]、知的財産活用研修[検索コース]の研修対象者と目的を見直し、先行調査を業務とする方々だけでなく、知財管理、研究開発に携わる方々にも受講しやすい研修としました。
[(初級)特許情報活用研修ではJ-PlatPatでの調査実習を、(上級)特許調査研修では特許審査官が使う機器「高度検索閲覧用機器」(一部機能制限あり)を利用した調査実習を行います。]

新たな研修では、より品質の高い特許出願書類を作成することができる人材の育成を目指し、特許審査官がどのように先行技術を組み合わせて進歩性を判断するのかといった部分などにも重点をおいた研修内容となっております。

さらには、講義内容や実習に関する質問だけでなく、日常の調査業務などにおけるお悩みについて、特許審査官OBである研修講師に直接相談いただける「お悩み相談室」といったオンライン研修ならではのコーナーも設けます。

意匠調査研修(審査官の視点に近づこう!)

2020年度まで実施してきた検索エキスパート研修[意匠]の研修対象者と目的を見直し、先行調査を業務とする方々だけでなく、知財管理、製品開発に携わる方々などにも受講しやすい研修としました。

新たな研修では、意匠権による有効な保護、権利化後の権利範囲を適切にとらえ、事業戦略の下で意匠権の活用を考えることができる人材の育成を目的に、J-PlatPatによる意匠権調査や先行意匠調査能力を一層向上し、意匠審査官の類否判断手法についても理解するための研修を提供するほか、意匠制度への理解を深めていただくために、最近の動きや意匠制度の魅力もお伝えします。

この記事に関するお問合わせ先

知財人材部 知財関連人材担当

電話:(代表)03-3581-1101 内線3907
E-MAIL:ip-jz04@inpit.go.jp