知財力開発校支援事業のご案内
(事業の概要について)

本事業は、高校及び高等専門学校での知財学習の取組を、活動経費とノウハウの両面で支援する事業です。

知財学習について

知的財産(知財)といえば、たとえば特許、意匠、商標、著作権など……。むずかしい法律の話・制度にまつわる縁遠い話題とも思われがちですが、これらは私たちの身の回りで活用されていて、誰しもが関係するものです。

本事業では、身の回りのアイデアが社会では知的財産権として保護されていることや、ビジネスの中で権利として活用されていることの実態に触れながら、知的財産の保護や権利の活用についての知識や情意・態度を育む取組を、活動経費とノウハウで支援します。

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知財の保護・活用について、考え・気付くきっかけとなる取組が知財学習です。必ずしも、法律や制度の専門的な部分に触れる必要はありません。既存の授業や課外活動等を通じて、アイデア創造の尊さを実感したり、知財が実生活の中でいかに活用されているか等を考えたりする取組も知財学習といえるでしょう。

知財学習には、様々な副次的効果があります

  • 生徒/学生の進路選択にあたって、知財力や取組の経験が武器になります
  • 学校の特色ある取組として、PRにも活用できます
  • 「総合的な探究の時間」や「情報」、その他専門科目のカリキュラムの一部で活用できます
  • ビジネス/ものづくり系コンテストに取り組むにあたって、武器になります

支援対象について

応募条件

  • 高等学校(専攻科を含む)
  • 中等教育学校(後期課程)
  • 高等専門学校(専攻科を除く)
  • 1学校あたり1件の申請であること。
  • 本事業に参加実績がある場合、学校単位で通算4年目までの応募であること。(前身事業の参加回数は、関係ありません)

主な支援内容について

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年間50万円の活動経費支援

知財学習の実践(学校で実施する取組)に必要な活動経費を支援します。特別授業を開催するための講師謝金や創作に用いる材料費など、知財学習の実践に必要な経費を規定の範囲内で支出できます。

教員同士の交流・研鑽の場の提供

知財学習の取組を支援するため、教員間の交流を図るイベントを年3回程度実施しています。会合では、特別講演や模擬授業のほか、取組状況等の報告と情報交換を行うグループワーク等を行っています。

ナレッジとノウハウの共有

本事業に過去に参加された専門高校での多様な取組事例を参考にしていただけます。また、知財学習の経験豊富な先生方からなる担当制のアドバイザーからの助言等のサポートを受けることができます。

本事業の流れについて

本事業の採択期間は、1年間です。支援期間前年の秋頃に実施する公募へ応募いただき、審査の結果採択された学校が、支援対象となる参加校になります。
参加校は、支援期間の期初に計画書を作成いただき、それに沿って知財学習の取組を実施します。翌1月頃には年間の取組の総まとめを行う年次報告会があり、そこで取組成果を共有していただきます。同時期に経費精算処理と報告書作成等を実施いただき、年間の取組をまとめます。

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年間の事業スケジュール(イメージ)

各校の状況やニーズに沿って取り組めます

本事業は、各校で企画・実施いただく知財学習の取組を支援するものです(特定の授業プログラム等を実施いただくものではありません)。学校ごとの特色や状況に応じて、知財学習の目標や内容を設定いただき、実施できます。

様々な先行事例を参考にして計画できます

外部講師を招くなど初めての参加校にも取り入れやすい取組から、発明で社会課題を解決する実践的な取組まで、前身事業含めて20年以上の多様な取組事例を参考にすることができます。また、支援期間内はアドバイザーによる助言を受けることも可能なので、初めての先生方にも参加いただきやすい環境となっています。

参加について

例年10月~11月頃に公募を実施しますので、ぜひご応募ください。INPITのサイト上に応募書類等を掲載する予定です。

参加校公募情報

公募期間外でも、本事業についての説明を希望される学校・先生方については、お気軽にお問い合わせください。

[最終更新日:2024年10月1日]

この記事に関するお問合わせ先

知財人材部 人材育成環境整備担当

電話:(代表)03-3581-1101 内線3912
FAX:03-5843-7693