「ネジチョコ」で地域活性化へ ~権利化で生産数3倍に!~
オーエーセンター株式会社
窓口名:福岡県知財総合支援窓口
業種:通信事業・飲食事業
従業員数:50名以上
窓口名:福岡県知財総合支援窓口
業種:通信事業・飲食事業
従業員数:50名以上
会社概要
オーエーセンター株式会社
代表者 :吉武 太志
住 所 :福岡県北九州市小倉北区宇佐町2丁目10番1号
代表者 :吉武 太志
住 所 :福岡県北九州市小倉北区宇佐町2丁目10番1号
福岡県北九州市内で5店舗のドコモショップを運営し、法人向けに情報通信端末やネットワーク端末、通信回線等の企画・提案から施工・保守までをサービスとして提供している。また、洋菓子店「グランダジュール」でケーキや焼き菓子などの販売も行っている。
相談のきっかけから課題抽出まで
世界遺産登録をきっかけに「ネジチョコ」誕生

北九州市を代表するお土産とは何か、何をモチーフにしたら北九州市のイメージに合致するのか。思いついたのが北九州市の歴史ある鉄鋼業である。試行錯誤を重ねた結果、「鉄」や「ものづくり」のイメージに合致した「ネジチョコ」が誕生した。
産学官連携で「ネジチョコ」製造の自動化に挑戦
ネジを模した見た目の可愛らしさから、SNSを中心に「ネジチョコ」は広く知られることとなり、それに伴い需要も高まっていった。しかしながら、販売当初は量産体制が整っておらず、全て手作業で製造していたため生産が追いつかない状態であった。また、型からチョコレートを剥がす際に手首をひねるため、従業員が手首を痛めたこともあり、まずは型からチョコレートを取り外す工程を自動化することを決意した。
工程自動化ロボットの導入に向けて、行政の支援機関や大学、地元メーカーなどと連携・協働して技術課題を解決していった。北九州市を代表するお土産ということで、吉武社長の周りには様々なバックグラウンドを持つ人々が集まり、一丸となって取り組んだという。
その中でも、北九州産業学術推進機構内のロボット技術センターと特許庁との連携支援においては、技術課題を解決する中でネジの形状に改良点を見いだした。その改良点に技術的な発明要素が発見されたため、権利化できないか同機構内の中小企業センターから紹介を受けたことがきっかけとなり福岡県知財総合支援窓口(以下、窓口。)も「ネジチョコ」プロジェクトに参画することとなった。
工程自動化ロボットの導入に向けて、行政の支援機関や大学、地元メーカーなどと連携・協働して技術課題を解決していった。北九州市を代表するお土産ということで、吉武社長の周りには様々なバックグラウンドを持つ人々が集まり、一丸となって取り組んだという。
その中でも、北九州産業学術推進機構内のロボット技術センターと特許庁との連携支援においては、技術課題を解決する中でネジの形状に改良点を見いだした。その改良点に技術的な発明要素が発見されたため、権利化できないか同機構内の中小企業センターから紹介を受けたことがきっかけとなり福岡県知財総合支援窓口(以下、窓口。)も「ネジチョコ」プロジェクトに参画することとなった。
支援の成果
権利取得で模倣品対策、自動化で生産量は3倍に!

その後も各工程での自動化に成功し、手作業していた発売当初から比べると生産量は3倍に拡大。単純作業の自動化を進めることで省人化を図り、少子高齢化による人手不足を解消している。
今後の事業拡大に向けて

また、地域活性化にも積極的な吉武社長は、地元の子供たちが楽しく「ネジチョコ」製造を見学できるよう、新工場は見学ルートなどを意識して建設された。ここでも知財意識が伺われ、クローズ部分は動画撮影禁止を徹底させるなど、営業秘密管理にも余念がない。
今後の事業拡大に向けて、模倣品への抑止力という観点以外でも、例えばブランディング戦略など知財戦略は重要となってくる。ぜひとも、窓口やINPITとしても知財面からサポートを続け、同社の成長、ひいては北九州市の盛り上がりに寄与してまいりたい。