大学等の研究成果の社会実装に向けた知財支援事業(iAca)
事業の目的

令和6年度から新たに実施する「大学等の研究成果の社会実装に向けた知財支援事業(IP Acceleration program for Academic R&D projects:略称 iAca(アイアカ))(以下「iAca」という。)は、INPITがこれまで蓄積してきた知財支援ノウハウを広く活用し、日本国内の大学、高等専門学校、国立試験研究機関(独立行政法人含む。)(以下「大学等」という。)の研究成果の迅速な社会実装を支援することにより、イノベーションの実現を目指すことを主たる目的とします。
事業の概要
iAcaでは、知的財産マネジメントの専門家である知財戦略プロデューサー(以下「知財PD」という。)を派遣して、研究ステージの初期段階におけるシーズ発掘と出口戦略の策定(スキーム①)から、優れたシーズの事業化に向けた産学連携活動(スキーム②③)まで、シームレスに支援します。
支援スキーム
知財PDは、知財の視点から大学等の研究開発成果の社会実装を見据えた戦略の策定及びマネジメント並びに当該社会実装を加速する活動を支援します。また、支援を通じて、リサーチ・アドミニストレーター(URA)をはじめとする大学等の研究支援担当者へ知見やノウハウを共有することも行います。
iAcaには、次に示す支援スキーム①~③があり、それぞれ支援日数、支援内容などが異なります。支援スキーム①~③に申請する場合、申請時に今後の支援期間に必要な支援日数(最大25日または30日まで)を記載していただきます。知財PDによる支援日数は、申請時の支援希望内容と支援希望日数を踏まえてINPITが決定します。
なお、支援内容が異なれば、同じ大学から複数のスキームに申請頂くことが可能です。例えば、学部Aと学部Bでスキーム①にそれぞれ申請する、学部Aの中でスキーム①と③を申請するなどが可能です。その場合、申請書は、支援スキーム毎に提出いただくことを想定しています。
いずれの支援スキームにおいても、採択後に作成する支援計画に基づいて知財PDが約10か月の支援期間、知財支援を行います。また、支援期間中に行う継続審査を通過することで、切れ目なく次の支援期間も継続して支援を受けることが可能となります。
また、INPIT内部の知財支援専門家である知財戦略エキスパートと連携することで、iAcaの支援終了後の相談対応や、落選した時のフォローなども行います。
支援内容(例)
知財PDは、INPITが決定した支援日数と大学等から申請のあった支援希望内容を踏まえ支援計画を作成し、派遣先との合意を得て、それに基づき活動します。各スキーム毎の支援内容(例)は以下のとおりです。
知財PD派遣先の公募案内
知財PD派遣先一覧
第1回公募に対して、41大学・1国研から74件の申請がありました。
これらの申請について審査を行い、派遣先として40件を決定しました。
スキーム別の申請数及び採択数は次のとおりです。
スキーム①:38申請に対して15件採択
スキーム②:31申請に対して20件採択
スキーム③: 5申請に対して 5件採択
派遣先の一覧はこちら[PDF:345KB]をご参照ください。
知財PD一覧
令和6年度知財戦略プロデューサー[PDF:0.98MB]
その他(イベント、参考資料等)
iAca事業紹介リーフレット
『大学等の研究成果の社会実装に向けた早い段階からの知財支援-iAcaの取組紹介と、研究者ならではの起業ストーリーを基に-』
iAcaで大学等に派遣され知財支援を実施している知財戦略プロデューサーの西田泰士氏(博士、弁理士、RTTP)による取組紹介と、知財戦略プロデューサーによるパネルディスカッションを実施します。また、基調講演として、株式会社closip代表取締役CEOの池田武弘氏(工学博士)をお招きし、元研究者の創業及び企業経営の経験(2社、うち1社上場)から、市場ニーズを捉えた製品開発や、投資家を含む事業支援者の獲得に至るプロセスに焦点を当て、研究者ならではの強みを活かした起業ストーリーをお話しいただきます。
過去の事業
過年度の大学向け支援事業は、以下のページをご参照ください。
[最終更新日:2024年12月27日]
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この記事に関するお問合わせ先
知財戦略部 イノベーション・企画担当
電話:(代表)03-3581-1101 内線3909
E-MAIL:ip-sr05@inpit.go.jp